老いたおじさん

老いたおじさん

長く同じ町に住んでいると、時代と共に亡くなっていく人も大勢いる。
この10数年で・・・近所のおじちゃんおばちゃんが数人亡くなった。
一番驚いたのは、以前住んでいた家の真ん前に住んでいたおじさん。

現役時代は公務員をしていた。
いつも髪の毛をきちんと7・3に分け、スーツをきちんと着て
いかにも真面目そうなおじさんだった。
息子さん達も皆公務員で奥さんもいつも小奇麗にしている専業主婦だった。

そのおじさんが、定年を迎え、毎日家にいるようになった。
家にいることで刺激がなくなったのがいけなかったのか、
元々病に侵されていたのかは知らないが、
定年してわずかな間に姿勢よく歩いていたおじさんが
腰が曲がり出し、どことなくボケが入ってきている感じがした。
わずか1~2年の間に人が変わったように老け込んでしまったのだ。

そして、奥さんが付き添わないと外も歩けないような状態になり
いつしか車椅子に乗るようになっていた。
そして入院し、お亡くなりになった。

あのおじさんにいったい何が起きたのかはわからないが、こんなに
見る見るうちに老いていく人を間近で見て、ちょっとショックだった。

人は長い間、企業戦士として働くが、そこからある日を境に
緊張の糸が切れ、人に頼られなくなると一気に老いていくのだろうか。

定年後、何か目標を持っていれば、またその新たな目標に向かって
行く楽しみがあるが、ただただ働くことしかなかった人にとっては
用無しのはじかれた存在になってしまうのか。

生きている間は常に目標や趣味をもって自分に刺激を与えなければ
いけないのだろうか。

2012年2月22日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:近所の人々1

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