隣人
独身の頃に住んでいたアパートのお隣さんの話。
小さい小さいワンルームマンションに住んでいた。
マンションの名前はペガサスマンション。
当時としては珍しくカードキーがないと入れない一応
セキュリティはしっかりしているはずのマンションだった。
地下にはコインランドリーがあったから洒落てたよね。
でもとにかく狭かった。クローゼットもなかったし、部屋も
6畳とは言っていたけど、京間の6畳だろうから本間だったら
4.5畳くらいしかなかったんじゃないかな。
お金もないのに1年間だけ住んでた。
都会の一人暮らしに憧れてたわけね。
でもね、隣なんて誰が住んでいるかも知らないし、かなりな部屋数が
あったけど、住人に会うこともなかった気がする。
そんなある日の夜中、寝ていたらとなりから
「きゃー、助けてー」って叫ぶ声が何度も聞こえてくるのよ。
夜中だし、当時彼氏はいたけど携帯なんかない時代だからさ、
自宅に住んでた彼氏に夜中に電話するわけにも行かず、怖いのを
必死に我慢して耳を指でふさいで一晩過ごしたことがある。
翌日、ベランダ越しに様子を伺ったりしたけど、特に変化はなかった
みたいだし、警察も来た気配がないから、単なる喧嘩だったのか。
でもね、真夜中に「きゃー助けてー」を何回も聞いたら怖いよー。
それからね、別の隣の学生が友達を集めて飲み会をしてたみたいだったのね。
夜中までめちゃうるさくて、我慢できなくてそれは文句を言いに行った。
でも静かになったのも束の間で、すぐうるさくなってたってのもあった。
懐かしいなぁ。あのマンションまだあるのかな。
2011年7月11日